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エコキュートとは、空気の熱と電気を使ってお湯を沸かす給湯器です。オール電化住宅を新築、リフォームする方や光熱費を削減したい方へエコキュート設置のニーズは年々高まっています。
エコキュートの導入を決定しても、各メーカーでタンクの容量や機能などが多種多様で、どのエコキュートが自分のライフスタイルに合っているのか迷う方は多くいらっしゃいます。
ここでは、家族の世帯人数別に最適なエコキュートのタンク容量について説明します。
エコキュートのお湯を貯める容量は、貯湯タンクユニットのサイズで決まります。一般的なサイズが370L、460L、550Lの3タイプです。最近は、単身世帯向けやマンション向けのタンク容量のものも販売されており、180~550Lまであります。
家族人数 | 貯湯タンクユニット容量 |
2~4人家族 | 180L・200L・300L |
3~4人家族 | 370L |
4~5人家族 | 430L・460L |
5~7人家族 | 550L |
実際に4人家族のオール電化住宅に導入するエコキュートを選ぶ際は460Lがおすすめです。建売住宅や導入コストを下げるために370Lのエコキュートを設置している家も多くありますが、世帯状況やライフスタイルによってお湯切れになる可能性があります。
エコキュートを導入した当初は子供たちが小さく、お湯を使う量が少ない状況でも、5年後、10年後と子供の成長によって、お湯を使う量は増えていきます。また、お子様が生まれる、同居家族が増えるといった世帯人数の増加の可能性がある場合は、エコキュートの容量は大きいサイズを選ぶことをおすすめします。
エコキュートは非常時に貯湯タンク内に残った水を生活用水として活用することができます。また、万が一の事態に備えて、貯水できる容量は少しゆとりがある方が良いでしょう。
一般的な家族人数とおすすめタンク容量は以下のようになります。
ただし、入浴回数が多い、シャワーは流しっぱなしで入浴することが多い世帯では、タンク容量は大きめのサイズをおすすめします。
東京都水道局のデータによると、シャワーのお湯を3分間流しっぱなしにすると、36Lのお湯が出ています。10分間シャワーで入浴した場合、120Lのお湯を使うことになります。沖縄県では入浴はシャワーで済ます世帯が多く、4人家族全員が10分ほどのシャワーで入浴する場合、480Lは必要になります。
参考:東京都水道局 水の上手な使い方
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html湯切れ(タンク内のお湯が無くなること)すると、エコキュートはすぐにお湯が作れないため、お風呂に入ることができなくなる場合があります。
エコキュートの機種によっては、残りの湯量を見張りながら必要な湯量を沸き上げしてくれる機能や設定があります。その場合、まとまったお湯を使用しても、シャワー1回分を沸き上げしてくれるので、少し時間をおいてお湯を使用することができます。ただし、夜間時間以外のお湯の沸き上げは、通常の給湯より電気代が高くなるため、できるだけ湯切れしない容量のエコキュートを選ぶことをおすすめします。
エコキュート選びで知って欲しいことは、『エコキュートのタンク容量=使用できるお湯の量』ではないことです。
エコキュートで使用できるお湯の量はタンク以上使える仕組みになっています。エコキュートは使いたい温度(42℃前後)のお湯を貯めるわけではなく、使用したい温度より高い温度(55~60℃)のお湯を貯めます。そして、使用する際に貯湯タンクユニットのお湯に水を足して適切な温度にして出湯します。そのため、貯湯タンクユニットに入っているお湯以上にお湯を使うことができます。
使用可能な湯量の計算方法はこちらです。
(例)タンク容量:460L、タンク内温度:55℃、給水温度:15℃、使用温度42℃の場合
※使用可能湯量はあくまでも目安です。給水温度は地域や住宅構造、気象条件によって水温は異なる場合があります。
460Lのタンク容量でも給湯温度を55℃にすれば、681Lのお湯を使うことができるため、4人家族でも湯切れすることなく、お風呂に入ることができます。
仮に370Lのエコキュートの場合、タンク内温度、給水温度、使用温度が同じ場合は、548Lのお湯が使えます。4人家族全員が10分ほどのシャワーで入浴する場合の湯量が480Lと試算した場合、68Lの差異しかないため、湯量に余裕があるとは言えません。
500Lの水を40℃に加熱するより、200Lの水を50℃に加熱する方が必要電力は少なくなります。そのため、エコキュートは設定温度を高めにして、沸き上げするお湯の量を少なくする方が、電気代の節約に繋がります。
Δt | 加熱する水の量[L](リットル) | |
200L | 500L | |
℃ | 必要なヒーター電力(効率は90%として計算) | |
40 | 10kW | 25kW |
45 | 12kW | 29kW |
50 | 13kW | 32kW |
55 | 14kW | 35kW |
参考:日本ヒーター株式会社 熱計算の方法を教えてください
https://www.nippon-heater.co.jp/faq/181/三菱電機HPにある給湯光熱費シミュレーションで、世帯人数、給湯器ごとの光熱費の試算があります。エコキュートは、人数が多い世帯ほど光熱費がお得になります。
ガス給湯器からエコキュートに買い替えた場合、都市ガス利用の4人世帯で4万円以上、プロパンガス使用で7万円以上の光熱費削減の可能性があります。
給湯の年間ランニングコスト(試算)
給湯器 | 世帯人員2人 | 世帯人員3人 | 世帯人員4人 | 世帯人員5人 |
エコキュート | 11,099円 | 13,348円 | 15,577円 | 17,783円 |
エコジョーズ(LP) | 65,954円 | 77,973円 | 89,792円 | 101,473円 |
エコジョーズ(都市ガス) | 44,886円 | 53,528円 | 62,074円 | 70,553円 |
引用:給湯ランニングコストは三菱電機様給湯光熱費シミュレーション
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/ecocute/introduction/simulation/index.html※ランニングコストの目安は、季節や地域、運転モードの設定、ご利用状況、電力契約等により異なります。
4人家族の方にタンク容量が460Lのエコキュートをおすすめする理由は分かりましたか。エコキュートを導入することで、電気代を安くできるだけではなく、安全性が高く、万が一の際の非常用水の確保も可能になります。
エコキュートを導入した場合の光熱費シミュレーションだけではなく、あなたのお宅にあったメーカーや機種等もご提案致しますので、お気軽にカエルぴあなはへご予約、ご来館くださいますよう、お待ちしております。
沖縄電力オール電化体験施設「カエルぴあ なは」について詳しくはこちら
カエルぴあ案内ページへ⇒https://www.kaeru.tv/exp/information/index.html
web来館予約はこちら⇒https://bit.ly/3lF8o8Kここれから新築する際にオール電化の導入を検討している方やリフォームでオール電化にするか迷っている方に向けて、ここでは、様々なシーンやタイプ別に分けて、オール電化のメリット、デメリットを説明していきます。
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