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近年、沖縄県内でも増加している「オール電化住宅」。
光熱費が安くなったり、火を使わず安心であることから人気が高まっています。
多くの満足の声がある一方で、「オール電化にして電気代が高くなった」、「使い勝手が悪い」等とオール電化に不満を感じている方もいらっしゃいます。誤った知識で後悔しないために、オール電化についての正しい知識を知っておきましょう。
沖縄県内で、実際にオール電化を導入されたお客さまへ行ったアンケートでは、95%のお客さまが「とても満足」、「満足」と回答しています。 しかし中には、「期待していた程、電気代が安くならなかった」等の理由から「やや不満」と回答されたお客さまもいらっしゃいます。
オール電化満足度調査
〈「やや不満」と回答された方からのコメント〉
・(電気代が)期待していた程安くならなかった
・電気料金が、賃貸に住んでいた時と同じ
※沖縄電力管内「オール電化住宅」に関する当社調査に基づく。(令和3年度3月)
ここでは、アンケート結果等を基に、オール電化住宅を建てて「後悔した」と言われるポイントを上げました。
中には、オール電化についてきちんと理解しておらず勘違いしている点も多くあります。オール電化のメリット・デメリットをきちんと理解して、ご自身のご家庭にはオール電化が合っているのか検討し、後々後悔することがないようにしましょう。
オール電化にリフォームされたお客さまの中には、オール電化にすると光熱費が安くなると聞いていたが、以前より電気代が高くなった。とオール電化の導入を後悔している方もいらっしゃいます。
この場合、ガスや灯油を導入していた頃と「電気代」だけを比較して月々の光熱費が高くなった。と勘違いされているお客さまが非常に多くいらっしゃいます。
オール電化とは、厨房、空調、給湯などに用いるエネルギーを全て電気でまかなうことをいいます。
つまり、今までガスや灯油を使っていた機器も電気を使って動かすため「電気代」は高くなることもあります。
しかし、光熱費全体でみると「基本料金の一本化」や「お得な夜間電力の活用」「オール電化割引」等によりオール電化を導入された後の方が光熱費がお得になっていることがほとんどです。
オール電化導入前後の月々の料金の違いを比較する場合には、「光熱費全体」で比較しましょう。
また、オール電化住宅にして光熱費が高くなったと感じる原因として、電気料金プランの選択が誤っている可能性があります。
一般的な電気料金プラン(従量電灯)は、電気の使用量に応じて料金単価が変わるのに対し、 オール電化住宅向けの電気料金プランは、電気を使用する時間帯によって料金単価が異なる「Eeホームホリデー」と「Eeホームフラット」の2種類があります。
一般的な電気料金プラン(従量電灯料金)は以下になります。
単位 | 料金単価 | ||
最低料金 | 最初の10kWhまで | 1契約につき | 402.4円 |
電力量料金 | 10kWhをこえ 120kWh まで | 1kWhにつきh | 22.95円 |
120kWhをこえ 300kWh まで | 1kWhにつき | 28.49円 | |
300kWhをこえる部分 | 1kWhにつき | 30.47円 |
平日に電気のご使用量が少ないご家庭向き(共働き世帯など)
単位 | 料金単価 | |||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 1契約につき | 1,650円 | ||
電力量料金 | 昼間時間 (デイタイム) |
夏季 | 1kWhにつき | 39.37円 |
その他季 | 1kWhにつき | 35.88円 | ||
生活時間(リビングタイム) | 1kWhにつき | 27.20円 | ||
夜間時間(ナイトタイム) | 1kWhにつき | 11.18円(従量電灯プランより約60%※1お得) |
【令和元年10月1日実施】
※1「従量電灯」の120kWhをこえ300kWhまでの単価28.49円/kWhとの比較です。
平日の日中(10~17時)に電気のご使用量が多いご家庭向き(高齢者世帯や専業主婦世帯など)
単位 | 料金単価 | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 1契約につき | 1,650円 | |
電力量料金 | 昼間時間(デイタイム) | 1kWhにつき | 29.15円 |
夜間時間(ナイトタイム) | 1kWhにつき | 11.18円(従量電灯プランより約60%※1お得) |
【令和元年10月1日実施】
※1「従量電灯」の120kWhをこえ300kWhまでの単価28.49円/kWhとの比較です。
一般的な電気料金に比べ、時間や曜日によって細かく料金単価が設定されている「Eeホーム(ホリデー・フラット)」。
ご自身のライフスタイルと合っていない電気料金プランを選択すると、光熱費があまりお得にならない場合があります。
オール電化住宅の電気料金プランは、夜間時間はかなり安くなりますが、平日昼間時間はEeホームホリデーが約35~40円、Eeホームフラットは約29円となります。従量電灯プランの料金単価約22~29円と比べると電気料金が高く設定されています。
オール電化にして電気代が高くなる原因として、Eeホームホリデーの電気料金プランで平日の日中に電気をよく使っていることがあげられます。
平日昼間も家にいる時間が多い方は、Eeホームフラットの料金プランで契約することで、電気代を安くすることができます。
例えば、お仕事が在宅勤務に変わり日中電気を使う機会が増えたが、昼間時間(10時~17時)が割高な「Eeホームホリデー」プランに契約している場合など。
オール電化にして、電気料金が高くなったと感じる方はプランの見直しをすることで解決する場合があります。
オール電化を導入するとどのくらい光熱費が変わるのか、どの料金プランが自分に合っているのか事前にWEBで簡単にシミュレーションすることができます。
電気代シミュレーションへ⇒https://www.kaeru.tv/plan/cost/simulation/
新電力は電気料金が安いと言いますが、オール電化でも安いのでしょうか?
ある新電力の電気料金と比較してみました。
平均電気使用量600kWhの場合
Eeホームフラット 電気料金単価 | 電気使用量 | 料金 |
昼間時間29.15 | 390 | 11,368.5円 |
夜間時間11.18 | 210 | 2,347.8円 |
基本料金 | 1,650円 | |
割引前合計 | 15,366.3円 | |
Eeプラン割引後料金(割引対象額×10%) | 13,829円 |
※昼間時間と夜間時間の電気使用量を65:35の割合として試算
新電力料金単価 | 電気使用量 | 料金 |
最低料金 最初の10kWhまで 402.40円 | 10 | 402.40円 |
10~120kWhまで22.95円 | 110 | 2,524.5円 |
121kWh~300kWhまで28.49円 | 180 | 5,128.2円 |
301kWh~ 30.47円 | 300 | 9,141円 |
新電力料金 | 17,196円 |
新電力については提供する会社のポイントや電話料金とインターネット回線、携帯電話の契約とまとめると、割引が受けられてお得になる場合もあります。
※ただし、オール電化の料金プラン契約者は、新電力のプランにしてもお得にならないことが多いので、加入をすすめないところが多いです。
オール電化住宅は、家中の熱源が電気に統一されます。そのため停電が起きると、家中の多くの設備が使えなくなってしまい「オール電化にするんじゃなかった、、、」と後悔してしまう方がいらっしゃいます。しかし、オール電化住宅だけが停電に弱い!というのは実は勘違いなのです。
停電時のオール電化住宅とガス・灯油併用住宅の比較
オール電化 | ガス・灯油併用 | |
照明 | 不可 | 不可 |
冷蔵庫・TVなどの家電 | 不可 | 不可 |
コンロ(調理) | 不可 | 可 ※乾電池タイプのガスコンロの場合 |
給湯(お風呂) | 可 ※タンク内に残ったお湯で入浴可 |
不可 ※電池式のみ可 |
停電時の「オール電化住宅」と「ガス併用住宅」の設備を比較してみると、「オール電化住宅」だけで使えなくなるのはコンロ(IHクッキングヒーター)のみです。
照明、TVや冷蔵庫、エアコンなどの電化製品はオール電化住宅かガス・灯油併用住宅かに関わらず、使用不可能になります。
また、給湯設備(お風呂)については、むしろオール電化住宅の方が停電に強いく、オール電化住宅だけが『停電に弱い』わけではないのです。
オール電化住宅で導入される、エコキュート・電気温水器は前夜にまとめてお湯を作りタンクへ貯湯しておく仕組みです。そのため、万が一停電が起こった場合でも蛇口・シャワーからタンクに貯湯されたお湯・水を使うことができ、入浴が可能です。(※断水していない場合)
断水してしまった場合は、エコキュートや電気温水器でも蛇口からお湯を出すことはできませんが、機器にある非常用取水栓からタンク内の水を取り出して、トイレなどの生活用水に利用することができます。
(370Lタンクの場合、4人家族で2~3日分)
オール電化住宅では災害時などに停電が起きると、IHクッキングヒーターは利用できません。カセットコンロとカセットボンベも忘れずに備えておきましょう。
ただし、大規模災害が起きた場合、オール電化住宅のみならず電気ガス併用住宅でも停電復旧に時間がかかります。超大型の台風など、大規模な災害が予想される場合は、事前に停電対策をお願いします。
参考;過去台風被害について
https://www.okiden.co.jp/shared/pdf/corporate/prevention/h30_03_typhoon.pdf
特に災害を受けやすい地域は、3日分 の防災グッズを準備しておきましょう。
停電の時の対策方法はコチラ
https://www.okiden.co.jp/livelihood/teiden/
オール電化設備はガス機器と比べて導入コストが高くついてしまうことが多いです。
新築の場合、オール電化機器の購入費用が約21~58万円なのに対し、ガス機器の購入費用は約14~38万円となっています。
※価格ドットコム調べ(2022年1月調べ)
※別途工事費がかかります。
中でもプロパンガス機器は「無償貸与契約」と呼ばれる業界独自の契約により、初期費用が0円に抑えられる場合があります。
「無償貸与契約」とは、ガス給湯器の機器代、設置工事費用を0円とし、月額のガス料金に組み込んで支払いをする契約のことです。契約期間はガス会社と契約を続けることが義務付けられます。契約途中でガス会社を変更する場合には、残金を解約違約金として支払うことが必要です。
このため、初期費用だけをみて「オール電化導入に高額なコストがかかってしまった」と後悔される方がいらっしゃいます。
しかし初期費用とランニングコストでみると、オール電化住宅の方が安く、お得になることが多いのです。
オール電化にするとどれくらい光熱費が安くなるのか、事前にシミュレーションすることで、長期的にみてどちらがお得なのか比較する事ができます。
電気代シミュレーションへ⇒https://www.kaeru.tv/plan/cost/simulation/
先に記載したとおり、オール電化機器はガス機器に比べ、費用は高いため、修理、買い替えの費用も高くなります。しかし、IHクッキングヒーターやエコキュートの耐用年数はメーカー保証期間よりも長く持つことがあります。とくに日ごろのお手入れや使い方に気を付ければ、故障することが少ない機器になります。
費用が高い機器だからこそ、長く持つように大切に使うことで、買い替え費用を抑えることができます。
沖縄電力オール電化体験施設カエルぴあでは、オール電化機器の直販会を行っています。通常の販売価格よりお得に購入できますので、是非、ご来場ください。
カエルぴあなはご来館予約へ⇒https://www.kaeru.tv/exp/information/index.htmlオール電化住宅で導入されるIHクッキングヒーターには、「火を使わないため安心」、「お掃除が簡単」など、たくさんのメリットがある反面、「使える鍋が限られる」といったデメリットもあります。
一般的なIHクッキングヒーターでは、鍋底に磁石が付かない多層鍋や銅・アルミなどの非磁金属鍋は使用できません。
IHで使えない鍋とは
などがIHクッキングヒーターでは使用できません。
IHクッキングヒーターの特徴をきちんと理解しないまま導入すると、オール電化を後悔してしまう原因になります。
最近はIHクッキングヒーター対応の調理器具もショッピングセンターなどで手軽に購入でき、安価なものから、有名メーカーのものまで幅広いラインナップがあります。IHクッキングヒーターに変更しても、調理器具選びに困る事はありませんので、ご安心下さい。
オール電化体験施設「カエルぴあ なは」では、各メーカーのIHを使って調理体験できます。実際にIHを使ってメリット・デメリットを理解した上で、自分のご家庭にはIHとガスコンロのどちらが合っているのか検討することをお勧めします。
オール電化「カエルぴあ なは」についてはこちら
カエルぴあなはご来館予約へ⇒https://www.kaeru.tv/exp/information/index.html
IHクッキングヒーターからは、多くの電磁波が発生していると聞いて、オール電化の導入を後悔されている方がいらっしゃいます。
電磁波は太陽光線など自然界に存在するものであり、IHクッキングヒーターだけから生じるものではありません。
IHクッキングヒーターはその加熱方式の名前から多量に電磁波が生じていると誤解されている場合がありますが、国際的なガイドラインであるICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)の値を大幅に下回っていますので、安心してご使用下さい。
実際は、IHクッキングヒーターでの調理時に生じる電磁波は、電動歯ブラシや温水洗浄便座、電気マッサージ器等よりも低いのです。
参考:一般社団法人日本電機工業会 IHクッキングヒーター電磁波Q&Ahttps://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/ih/q_a.html
参考:パナソニック よくある質問 【ビルトインIH】電磁波の人体に与える影響について教えてください。
https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/84277/~/%E3%80%90%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%B3ih%E3%80%91%E9%9B%BB%E7%A3%81%E6%B3%A2%E3%81%AE%E4%BA%BA%E4%BD%93%E3%81%AB%E4%B8%8E%E3%81%88%E3%82%8B%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%82電気給湯機(エコキュート・電気温水器)にして、水圧が弱くなった。との声を聞くことがありますが、これは設定温度を調整することで、解消できる可能性が高いです。
エコキュート・電気温水器のお湯の設定温度が低く、タンク内のお湯だけで出湯している場合、水圧が弱くなる場合があります。
実はエコキュートや電気温水器の貯湯タンクには、実際に使いたい温度のお湯を貯めるわけではなく、もっと高温のお湯を貯めています。お湯を使用する際には貯湯タンクユニットのお湯に水を混ぜて設定温度にして出湯します。エコキュートや電気温水器の設定温度を高くして、湯水混合の水の割合を増やす事で、水道水の水圧を利用して水圧を高めることができます。
オール電化機器のエコキュートは、主に夜間に運転します。運転音は図書館の中にいるのとほぼ同じくらいの静かさですが、稼働する際には若干の騒音が生じます。そのため、騒音に敏感な方にはデメリットとなることがあります。寝室のそばや隣家に近い場所など運転音が気になる場所へは設置しないことをオススメします。
水道水は雑菌が繁殖しないように塩素(カルキ)で殺菌しています。この塩素(カルキ)は湯沸かしすることで、抜けてしまいます。塩素が抜けた水は細菌が発生する可能性があるために、貯湯された水を飲用することを推奨されておりません。
エコキュートだけでなく、エネファーム、電気温水器に貯まったお湯をそのまま飲用することをメーカーは推奨していません。
しかし、日立のエコキュートは水道直圧給湯の機能があり、貯湯ユニットのタンクのお湯から熱を利用し、プレート式給湯熱交換器で水道水を瞬間的にお湯にします。そのため、タンクのお湯と混ざることなく、水道水の水質をほぼそのまま給湯できるため、お湯を飲用することができます。
参考:日立 浴室と台所など同時にパワフル給湯で快適に[水道直圧給湯]
https://kadenfan.hitachi.co.jp/kyutou/feature/02.htmlオール電化のメリット、デメリットや勘違いしやすいポイントは分かりましたでしょうか。オール電化の正しい知識を身に付けることで、住み良い家づくりに繋がります。後悔しない家づくりをするためにもオール電化の疑問に思うことや不安な点は、お気軽にオール電化体験施設「カエルぴあなは」のスタッフにお尋ねください。ご来館をお待ちしております。
カエルぴあなはご来館予約へ⇒https://www.kaeru.tv/exp/information/index.htmlここれから新築する際にオール電化の導入を検討している方やリフォームでオール電化にするか迷っている方に向けて、ここでは、様々なシーンやタイプ別に分けて、オール電化のメリット、デメリットを説明していきます。
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